ビーチクリーン!

 海岸に漂着したプラスチックごみは、放っておけばいずれまた、海に流れてしまいます。そうなれば、回収するには船が必要。私たちが歩きながらプラスチックごみを回収できるチャンスは、海ごみが漂着した時しかありません。もしずっと海岸にあるならば、強い紫外線と波風の力で粉々になり、中に含まれていた有害化学物質をまきちらしながら、マイクロプラスチックに姿を変えます。かけらは小さくなるほど数が増えて、回収はさらに困難になってしまいます。そして、小さなかけらは生き物に食べられ、溶け出た成分は植物に吸収されて、プラスチックに含まれていた有害物質は、食物連鎖を通して陸上の生態系に広がっていきます。

 海ごみは、大きな塊のうちに回収できればいいのですが、毎日大量に打ち上がるごみは、もう一人では拾いきれないし、終わりの見えない作業は精神的にもキツイもの。こんなとき、多くの人々の力を借りて、一緒に活動できるのがビーチクリーンイベントです。浜の地面が見えなくなるほど積み重なった海ごみを回収する、離島での作業は過酷ですが、都市に近いビーチでのクリーン活動には、楽しみながら参加できるものもたくさんあります。一度ビーチクリーンに参加して、どんなごみが打ち上がるのか見てみれば、ごみの出処がはっきりわかります。そう、大部分は、毎日プラスチックを使い捨てている、私たちの暮らしなのです。これまで、一度使ったら捨てるのが当たり前と思っていたものの存在を、新たな視点で考え直し、ごみを買わない生活のきっかけにもなると思います。

 沖縄の海岸でビーチクリーンをやりたくなったら、まずは、準備なし、片付けなし、旅先でも手軽に​海辺をクリーンアップできるプロジェクト マナティはいかがでしょう。沖縄各地のパートナーさんが、ごみ袋の貸し出しから拾ったごみの分別処理まで、責任持って対応してくださいます。
詳しくは、プロジェクト マナティのウェブサイトをご覧ください。